ESP®(エレクトロニック・スタビリティ・プログラム) コラム 安全性
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ESP エレクトロニック・スタビリティ・プログラム
ステアを感知し、エンジントルクや4輪個々のブレーキを自動制御
雨や雪などの厳しい走行状況においても横滑り・スピンを防止
アンダーステア
アンダーステア(Understeer)またはアンダーステア傾向とは、通常レベルの直進安定性を持った自動車が、定常円旋回で一定の舵角のまま駆動力(速度)を上げていった際、前輪の接地摩擦力が向心力より駆動力に多く使われ、車両が円の外側へ向く挙動を示すシャーシ特性を指す。または、一定の旋回を続けるのにハンドルを切る事が必要な状態などを指します。
モータースポーツではプッシュ、タイトとも呼ばれ、コーナリング時にマシンが曲がって行かない分、ステアリング操作量が増加するためにフロントタイヤの負担が増えてタイヤライフが短くなる要因となります。
アンダーステア傾向は、旋回時にオーバースピードであることを運転者に分からせるためには効果的であり、かつ、速度を落とし舵を切り足すなど、運転者の対処も容易となるため、一般向けの自動車設計では、弱アンダーステア傾向の特性を与えることが一般化しています。
オーバーステア
オーバーステア(Oversteer)またはオーバーステア傾向とは、通常レベルの直進安定性を持った自動車が、定常円旋回で一定の舵角のまま駆動力(速度)を上げていった際、後輪の接地摩擦力が遠心力に負け(後輪のスリップ角が前輪のスリップ角よりも大きくなり)、車両が円の内側に巻き込まれる挙動を示すシャーシ特性を指すことをいいます。特にモータースポーツではルース (loose) とも呼ばれます。
オーバーステア傾向の車両は速度が上がり、運動エネルギーが大きい状態でスピンに陥りやすくなり、そのため一般向けの自動車では、運転者の対処が難しいオーバーステア傾向を避け、弱アンダーステア傾向に設計されています。
オーバーステアになり、特定のRの旋回目標を越える度合いになった場合、コーナーの向きと反対側にハンドルを切るカウンターステアを用いて軌跡の修正(スピン回避)を行なう必要があります。
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- 本記事で紹介する内容は、調査時点(2022.04)の内容で、現在と異なる場合があります。
- これらの機能や紹介内容は車種やモデル、オプションにより装着の有無、オプション設定の有無、数値が異なります。詳細は販売店までお問合せください。
- 先進安全装備はドライバーの安全運転を前提としたシステムで、事故被害や運転負荷の軽減を目的としています。 このシステムは走行中の状況により、認識性能・制御性能に限界がありますので、システムだけに頼った運転は行わず、安全運転を心がけてください。 先進安全装備をご使用の際には必ず取扱説明書をお読みください。