Mercedes-AMGの歴史 コラム ブランド
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Movie History of AMG Driving Performance
途絶えることのなかったモータースポーツへの情熱、「AMG Mercedes 300 SEL 6.8」により掴んだスパ・フランコルシャン 24時間レースでのクラス優勝など、飽くなき挑戦の物語をご覧ください。
History AMGの歴史
はじまりは1960年代、ハンス・ヴェルナー・アウフレヒトとパートナーのエアハルト・メルヒャー、2人のエンジニアは、Daimler-Benzの開発部門でレース用エンジンの開発に取り組んでいました。しかしその後Daimler-Benzは、全てのモータースポーツ活動を中止してしまいます。それでも、2人のモータースポーツへの情熱が衰えることはありませんでした。グローザスバッハにあるアウフレヒトの家で、2人は時間を見つけてはエンジン開発の技術をさらに磨いたそうです。
しかし、アウフレヒトはこの評判に満足しません。勝利したレーシングカーをモデルにして、公道を走る車を売り出すことが彼の夢だったのです。1966年末、アウフレヒトはMercedes-Benzを退社し、メルヒャーを説得して2人で共同事業を始めます。
1967年、レーシングエンジンの開発のための設計とテストを行うエンジニアリング会社、”Aufrecht Melcher Großaspach” を2人で設立します。そこでチューニングされたエンジンは、すぐにプライベートのレーシングチームにとって、なくてはならないものとなります。
1984年にはメルヒャーが、各シリンダーが完全に独立した4つのバルブを持つ、シリンダーヘッドを開発。
このイノベーションにより、AMGはエンジンメーカーとなります。1986年、AMG は5.0リッターのV8エンジンをEクラスのクーペに搭載し、「The Hammer」のニックネームで世界的な名声を博します。これは、今日にいたるまで、アメリカではAMG神話の象徴的なモデルとなっているそうです。
Daimler-BenzとAMGは1980年代末、まずはオフィシャルレーシングパートナーとして協力関係となりました。メーカーのサポートを得てAMGがレースに参加させたレーシングカーは、「ドイツツーリングカー選手権 (DTM)」において、1988年から1993年の間に50回もの優勝を果たします。
そしてその系譜を受け継ぐモデルが生まれます。「Mercedes-AMG E 63 4MATIC+」。このモデルがまた何十年後かに新しい伝説となるかもしれません。
1999年1月1日、アウフレヒトはAMGの株の過半数をDaimlerChrysler AGに譲渡。そして、2005年1月1日には、DaimlerChryslerが株式の100%を取得。これによって、新たに設立されたMercedes-AMGはグループのリソースや世界的な評価という恩恵を今まで以上に享受できることになります。
しかし、AMGがリードしているのはサーキットだけではありません。公道においても、最高のパフォーマンスを発揮できる数々のモデルを発表し、リードし続けています。
Mercedes-AMGは、何十年もの間、サーキットが拠点となっており、DTMの歴史でもっとも成功したブランドの地位から、最高峰レベルのカスタマースポーツでの活躍まで、モータースポーツにしっかりと根づいたルーツを持っています。
Mercedes-AMG独自開発のハイパフォーマンスエンジンとして定評の6.3リッターV型8気筒エンジンを搭載した「SLS AMG GT3」は、2011年のモータースポーツシーズンで、26回の優勝によってFIA GT3ヨーロッパ選手権を獲得し、もっとも成功したモデルとなりました。
2012年には、MERCEDES AMG PETRONASチームとエンジンメーカーMERCEDES AMG High Performance Powertrainsが代表となる新体制がスタート。また、メディカルカーとセーフティカーを共に提供しています。これは1996年から続いている取り組みです。
また、この年、ルイス・ハミルトンがドライバーズタイトルも獲得。以降、メルセデスは、2018年シーズンに至るまで5年連続でWタイトル(コンストラクターズ/ドライバーズ)を獲得しています。
“Handcrafted by Racers.“をスローガンに掲げ、モータースポーツを心から愛する者たちが、何よりもスポーツカーを愛する人のために創り上げた車です。
専用に新開発されたAMG 4.0リッターV8直噴ツインターボエンジンは、エンジンの軽量化、ドライサンプ潤滑システムによる低重心化、ターボチャージャーへの吸気経路の最適化により優れたレスポンスを実現します。
2シーターのMercedes-AMG Project ONEには、トラックで培われた最新鋭かつ最も効率的なF1ハイブリッド技術の一つ一つが投入され、公道でもそのパフォーマンスを最大限に発揮できるようチューニングされています。
ハイブリッド走行時には、350km / hを超える最高速度と1,000馬力以上のパワーを実現。
見事なレーストラックパフォーマンスと実用的なF1ハイブリッド技術を、効率良く融合しました。それは、モータースポーツでの成功への賛辞ではなく、「Future of DRIVING PERFORMANCE(未来のDRIVING PERFORMANCE)」への道筋を示した力強い声明でした。
Mercedes-AMG Project ONEは、日本では2017年10月28日の東京モーターショーで正式に発表されました。
AMGのスペシャリスト達は、高性能、高精度、高効率を常に追求します。すべての新型AMGモデルは市場トップレベルの燃費と環境性能を目指しており、AMG車の多くは、燃費、排出ガス、最高出力と最大トルクについてトップレベルの地位を誇っています。
これらは、Mercedes-AMG がモータースポーツに対して50年以上持ち続けてきた、熱意と挑戦の精神の賜物であり、モータースポーツにおける豊かな経験と、隅々にまで完璧を求める情熱です。
そして、そのすべてを注いで創り上げた、Mercedes-AMG独自開発の初の4ドアモデル、Mercedes-AMG GT 4ドアクーペが誕生します。