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メルセデス・ベンツのエンブレム

 Mercedes-Benzのエンブレムには、ブランドが積み重ねてきた歴史と価値観が映し出されています。そのデザインには、Mercedes-Benzの進化の歩みと、技術革新に挑み続けてきた姿勢が示されています。この記事では、その成り立ちから現在の形に至るまでの変遷、エンブレムに込められた意味や背景をたどります。

  • エンブレムの起源
  • エンブレムの統合と進化
  • AMGエンブレムに込められた意味

Mercedes-Benzのエンブレムの起源は、ブランド誕生以前に存在していたダイムラー社とベンツ社、2社の歴史にさかのぼります。ゴットリープ・ダイムラーが設立したダイムラー社は、高性能なガソリンエンジンの開発を手がけ、それを自動車に応用することで自動車の進化に大きく貢献しました。一方、ベンツ社は、世界初のガソリン自動車を完成させたカール・ベンツによって設立され、現代の自動車の起源とされています。
ダイムラー社は、三つの方向を指す星、「スリーポインテッド・スター」のデザインを商標登録しました。このスリーポインテッド・スターは、創業者ゴットリープ・ダイムラーがかつて家族にあてたポストカードに描いた星のマークに由来しています。この星は、ダイムラー社のエンジンを「陸・海・空」のすべての領域に展開しようとした構想を象徴しています。
一方、ベンツ社は月桂樹のモチーフを商標として登録しました。これは、ベンツ社が当時数々の自動車レースで勝利を収めていた実績を反映したもので、レースにおける勝者に贈られる月桂冠になぞらえて、栄光と名誉の象徴として用いられました。

ダイムラーの商標

1909年、ダイムラー社が定めたスリーポインテッド・スター。これは、ダイムラー社のエンジンが陸・海・空で活躍するビジョンを象徴したものです。

ダイムラーの商標

1916年からダイムラー社で使用された、スリーポインテッド・スターと“Mercedes”の文字が組み合わさったデザイン。

1903 年、ベンツ社が黒い歯車に囲まれた「ORIGINAL BENZ」という文字が商標として使用。このロゴの重厚な技術的意味合いは、エンジンと車両の製造における専門性を示していました。

1909年、ベンツ社が月桂樹をあしらった商標を登録。これは当時ベンツ社が自動車レースで勝ち取った数々の栄光を示したものでした。

1926年、ダイムラー社とベンツ社が合併し、ダイムラー・ベンツが誕生しました。この合併を機に製品は「Mercedes-Benz」の名で展開されるようになり、エンブレムも新たに統合されたデザインへと刷新されました。新しいエンブレムは、スリーポインテッド・スターを中央に配置し、その周囲を月桂樹の輪が囲むデザインが採用されました。このデザインは、技術革新への挑戦と、モータースポーツで築いてきた栄光の歴史を融合させたものとして、ブランドの象徴となりました。
その後、エンブレムのデザインは時代とともに変化を重ね、現在のMercedes-Benzでは、会社ロゴや車両のフロントグリルなどにはスリーポインテッド・スター単体のデザインが採用されています。一方で、月桂樹で囲まれたこの伝統的なデザインは、フロントノーズやボンネット、ステアリングホイールなどに広く用いられており、今もなお、技術の進化と長年の実績を象徴するデザインとして使われています。
 

1926年から使用されたメルセデス・ベンツのロゴ

1926年、ダイムラー社とベンツ社が合併。ダイムラー社のスリーポインテッド・スターと、ベンツ社の月桂樹が組み合わさったデザインとなりました。

1926年から使用されたメルセデス・ベンツのエンブレム

1926年から使用されているこのデザインは、現在のエンブレムにも受け継がれており、基本的な構成は変わっていません。

現行のエンブレム。フロントノーズやボンネット、ステアリングホイールなどに配置されています。

Mercedes-Benzのロゴマークは、時代とともに少しずつ変化しつつも、変わらぬ品格を表し続けています。
 

さらに、Mercedes-BenzのハイパフォーマンスサブブランドであるAMGにも、独自のエンブレムが存在します。AMGのエンブレムは左右に分かれた構成となっており、左側には川とリンゴの木、右側にはカムシャフトとバルブが描かれています。左側のリンゴの木(Affalter)と川(Bach)は、AMG本拠であるアファルターバッハ(Affalterbach)の地名に由来し、その語源が表現されたものです。一方、右側に描かれた機械部品は、AMGが誇るエンジン開発の技術力と精密なものづくりを示すものです。
また、AMGのエンブレム全体を囲む月桂樹の葉は、モータースポーツにおける勝利と名誉を象徴しています。これは、AMGがレース活動や高性能車開発において築いてきた栄誉や実績を反映しています。このAMGのエンブレムもまた、単なる視覚的なシンボルではなく、「ブランドの原点を表すモチーフ」と「技術の象徴」が融合したブランドの理念を表しています。

Mercedes-Benzのエンブレムは、単なるシンボルにとどまらず、ブランドの姿勢や歴史を象徴する存在です。スリーポインテッド・スターは、技術革新と多様なモビリティへの対応を示し、月桂樹のモチーフは、長年にわたる実績を表しています。こうした要素を組み合わせた中で、これまでMercedes-Benzは技術と品質を高め、最高の価値を提供し続けてきました。Mercedes-Benzは、単に優れた技術を追求するだけでなく、世界で最も素晴らしい車を生み出すという想いのもと、これからも人々の心を動かす存在であり続けます。
 

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