コラム 電気自動車(EV)

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電気自動車(EV)メルセデス・ベンツEQS SUVの画像

近年、世界中でカーボンニュートラルの目標が掲げられ、持続可能な未来に向けた努力が進められています。その中で、電気自動車(EV)は注目される一方、いくつかの批判や誤解も存在しています。特に「電気自動車(EV)は生産過程で内燃機関車よりも多くのCO₂を排出する」という意見は、ネガティブな印象を与える要因となっています。しかし、環境に与えるトータルな影響を考慮すると、電気自動車(EV)の優位性は確かにあります。本記事では、こうした懸念や誤解に対して私たちの意見を提供し、電気自動車(EV)がカーボンニュートラルに貢献する理由を詳しく解説します。
  • 本記事で紹介するCO₂排出量は、学術文献等を元にした数値ですが、その数値は様々な前提条件や計算条件により変化します。またその数値は保証されるものではなく、あくまで参考です。メルセデス・ベンツ車に関する数値や紹介内容ではありません。

  • 生産過程におけるCO₂排出量
  • ライフサイクル全体での評価
  • 再生可能エネルギーの進化
  • バッテリー技術
  • リサイクル技術
  • 持続可能な未来へ

電気自動車(EV)の生産時、とりわけバッテリーの製造においては多くのエネルギーが必要とされ、これが一部でCO₂排出量を増加させていると指摘されています。特にリチウムやコバルトなどのバッテリー素材を採掘・精製する過程での環境負荷が問題視されています。とある研究によると電気自動車(EV)と同クラスのガソリン自動車の生産におけるCO₂排出量は、電気自動車(EV)は約8.8トン、ガソリン自動車は約5.5トンと1.6倍の排出量とされており、確かに製造という面に関してのみ言えば、ガソリン車の方がCO₂排出量が少なくなります。この差はバッテリーの製造に多くのエネルギーを必要とする為などによるものです。

しかし、この批判にはいくつか重要な点が見過ごされています。

電気自動車(EV)メルセデス・ベンツ EQS SUV 製造の様子

CO₂排出量を比較する際、単に生産時点での排出量だけを見てはいけません。電気自動車(EV)の環境面への優位性は、ライフサイクル全体で考えた場合に顕著に現れます。電気自動車(EV)は走行中に排出ガスを一切出さないため、使用期間中のCO₂排出は極めて少なくなります。内燃機関車はガソリンや軽油を燃焼させることで常にCO₂を排出し続けます。例えば、1リットルのガソリンを燃焼させると約2.3kgのCO₂が排出され、燃費15km/Lのガソリン車が10万km走行すると約6,667リットルのガソリンを消費するので、約15.3トンのCO₂を排出する計算になります。

Mercedes-AMG PureSpeed の画像

一方で、電気自動車(EV)は走行中に直接CO₂を排出しません。先に述べた生産時と10万km走行時のCO₂排出量を合計すると、ガソリン車は約20.8トン、電気自動車は約8.8トンというように、ガソリン車に比べてCO₂排出量は少なくなる計算で、長期的に見れば、環境負荷は低くなります。しかし電気自動車は充電に使用される電力の発電方法によって、間接的にCO₂を排出します。例えば、現在の多くの国では電力の一部が化石燃料に依存しているため、電気自動車が充電時にCO₂を排出していることになります。また、ガソリン車に比べ、大容量バッテリーの搭載により、車重が重くなる電気自動車はタイヤや道路への負荷が大きく、それらの製造等にも多くのCO₂排出が関わることは確かではあります。

電気自動車(EV)メルセデス・ベンツ EQS SUVの画像

電気自動車(EV)は再生可能エネルギーとの親和性が非常に高い点も見逃せません。現時点では、電気自動車(EV)の充電に使用される電力が化石燃料から供給されているケースが多くありますが、世界中で再生可能エネルギー(風力、太陽光、水力など)へのシフトが進んでいます。将来的には、電気自動車(EV)を再生可能エネルギーで充電することで、真のゼロエミッションを実現できる可能性が高まっています。日本においては、島国の利点を活かしたオフショア風力発電(洋上風力発電)や火山大国の利点を活かした地熱発電の開発と導入が現在積極的に進行しており、これから先、エネルギーは化石燃料から再生可能エネルギーに益々移行していくと考えられています。

メルセデス・ベンツ Concept EQG の画像

バッテリー技術も近年大きく進化しています。現在の電気自動車(EV)に主に使用されるリチウムイオンバッテリーは、年々そのエネルギー密度(同じ重量や体積でどれだけのエネルギーを蓄えられるか)が向上しています。エネルギー密度が高くなるほど、バッテリーのサイズや重量が減少し、車両の軽量化につながり、航続距離の拡大、タイヤや道路への負担が軽減され、環境性能は高まります。また、現在、リチウムイオンバッテリーに代わる新しい材料や構造が研究されており、これによりバッテリーの製造に伴うエネルギー消費量が減少する可能性もあります。例えば、固体電解質を使用した全固体電池は、従来の液体電解質よりも安全性が高く、エネルギー密度がさらに向上する見込みです。
 

電気自動車(EV)メルセデス・ベンツ EQS SUVのバッテリーのイメージ画像

バッテリーをはじめ、自動車を構成する部品の多くが消耗品です。寿命を迎えると排気されますが、リサイクル技術が進化することで、それぞれの部品を製造する際のCO₂排出量を減らすことができます。例えば、リサイクルされる自動車部品の新たな用途には次のようなものがあります。
タイヤ 運動場の人口芝やゴムチップ
フロントガラス 建築用断熱材
リチウムイオンバッテリー バッテリー/家庭用蓄電池
エンジンオイル 潤滑油/燃料
カーボンファイバー 航空機部品/スポーツ用品
アルミホイール 飲料缶

メルセデス・ベンツ Vision URBANETIC の画像

私たちが直面している様々な環境的課題。特に気候変動は、温室効果ガス(主に二酸化炭素)の大量排出によって地球の平均気温が上昇する現象で、これにより異常気象や海面上昇、干ばつ、洪水などの深刻な影響が今、世界中で発生しています。科学者たちは、これらの影響が今後さらに深刻化する可能性が高いと警告しています。さらに悪化した場合、気温が更に上昇し、洪水や干ばつの頻度が増加、生態系の破壊、食料供給が不安定になる可能性や、海面上昇により低地に住む数億人の人々の生活に直接的な脅威をもたらす可能性すらあるのです。持続可能な未来に向けて、私たちが再生可能エネルギーへの移行、電気自動車(EV)の導入、リサイクルなど、化石燃料に依存しない社会を目指すことが重要です。

電気自動車(EV)メルセデス・ベンツ EQS SUVの画像

電気自動車(EV)は初期の生産過程におけるCO₂排出量が内燃機関車よりも多いという懸念がある一方で、ライフサイクル全体で見ると、CO₂排出量が削減できることが期待されています。今後再生エネルギーを利用した充電や、バッテリー技術・リサイクル技術が進化することで、更に、環境にやさしい選択になるはずです。しかし、電気自動車(EV)の普及はまだまだ日本国内では内燃機関車には及びません。あなたの一歩が世界を変える。まずは、電気自動車(EV)を知ることから初めてみてはいかがでしょうか。あなたにとって、最初の電気自動車はメルセデスで。

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メルセデス・ベンツの電気自動車(EV)
メルセデス・ベンツの電気自動車(EV)
メルセデス・ベンツの電気自動車(EV)
メルセデス・ベンツの電気自動車(EV)
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メルセデス・ベンツの電気自動車(EV)
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  • 写真はイメージ及び欧州仕様を含む場合があります。
  • 本記事で紹介する内容は、調査時点(2024.10)の内容で、現在と異なる場合があります。
  • 本記事で紹介する内容は、メルセデス・ベンツ車に関するものではありません。
  • 本記事で紹介する数値、紹介内容は、電気自動車(EV)が環境面において、内燃機関車よりも優れていることを保証するものではありません。

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