メルセデス・ベンツはその革新的な技術で常に世界の自動車メーカーの中で注目されています。その技術は、ドライバーの利便性や乗員と周辺の安全性を大幅に向上させています。本記事では、メルセデス・ベンツが提供する先進的な駐車支援機能「アクティブパーキングアシスト(縦列・並列駐車)」「リモートパーキングアシスト」「メモリーパーキングアシスト」「パーキングアシストリアビューカメラ」「パークトロニック」「360°カメラシステム」、そして「自動バレーパーキング ~メルセデスの更なる挑戦~」について紹介します。
記事内容
アクティブパーキングアシスト
リモートパーキングアシスト
メモリーパーキングアシスト
パーキングアシストリアビューカメラ
パークトロニック
360°カメラシステム
自動バレーパーキング ~メルセデスの更なる挑戦~
アクティブパーキングアシスト(縦列・並列駐車)
縦列駐車時及び並列駐車(車庫入れ)のステアリング操作をサポートする機能です。駐車スペースへの駐車をアシストするだけでなく、縦列駐車後に退出する際もアシストします。一定速度以下で車両を走行させると、システムが進路上にある駐車可能な駐車スペースの検知を開始。駐車可能なスペースを検知するとディスプレイに表示します。ドライバーは表示された駐車スペースでアシスト開始の操作を行い、ディスプレイに表示される指示に従いシフト操作やアクセル操作を行います。その際、ステアリング操作とブレーキ操作は車両が行います。アクティブパーキングアシストを使用して縦列駐車した場合は、退出する際にも同様にアシストを行うことができます。アクティブパーキングアシスト(縦列・並列駐車)を使用することで、駐車に自信のない方でもより容易に駐車を行うことができます。
リモートパーキングアシスト
スマートフォンの専用アプリで車両を遠隔操作することで、狭い場所での駐車や出庫をサポートします。駐車スペースが狭い場合でも、広い場所でドアを大きく開けて乗降することができるため、全ての乗員が楽に乗降することができます。また、小さなお子様やお身体の不自由な方が乗降される場合にも安心です。単純な前進/後退だけでなく、並列駐車などより現実的なパターンに対応しており、様々なシーンで積極的に活用できます。スマートフォンを横位置にしながら画面をタッチし続けることで駐車操作を行えます。従来のように指で円を描き続ける必要はなく、より簡単に遠隔駐車が可能です。スマートフォンを縦位置に戻す、あるいはタッチ操作を止めた場合は即座に車両が停止するため、安全で操作も簡単です。
メモリーパーキングアシスト
過去に駐車した位置やパターンを記憶し、再度同じ場所に駐車する際に役立つ機能です。車両が駐車操作を実施(ドライバーが介入するSAE自動運転レベル2)します。ドライバーはシートに着座したまま駐車の操作手順を確認するのみで、容易に駐車操作を行うことができます。障害物を検知した際には、障害物が取り除かれるまでシステムは操作を停止するため安全です。
パーキングアシストリアビューカメラ
パーキングアシストリアビューカメラは、車両の後方を視覚的にサポートするためのカメラシステムです。車両の後方に設置されたカメラが、車両のバック時にリアビューの映像をディスプレイに表示します。これにより、後方の障害物や歩行者を確認しやすくなります。また音声案内やステアリング連動の車両進路予測ライン/ガイドラインなどにより、車庫入れや縦列駐車など後退時の運転操作をサポートします。
パークトロニック
車両に装備された超音波センサーが周囲の他の車両や障害物との距離をディスプレイ及び警告音* によってドライバーに知らせます。細い道や駐車場での接触を防止するなど、 狭い場所での運転操作をサポートします。また、モデルにより前後だけでなく側方も検知可能となり、より安全性が向上しています。*モデルによりインジケーター及び警告音
360°カメラシステム
フロントグリル内のフロントカメラ、左右ドアミラーのサイドカメラ、リアエンドのリアカメラにより、車両周囲をバードビュー(俯瞰)で確認することができます。全てのカメラの映像は合成処理され、メディアディスプレイに表示され、車両上方から見下ろしているかのような仮想映像で見通しの悪い場所への進入時や狭い場所での駐車時に役立ちます。また、各カメラの映像を様々な組み合わせで表示したり、フルスクリーンモードで表示することにより、状況に応じて死角を仮想的になくすことに役立ちます。たとえば、フロントカメラからの映像をフルスクリーンモードで表示しているときは、180°の広範囲をカバーすることにより、狭い道から大通りの進入の際など、見通しの悪いシーンでの安全性が向上します。
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自動バレーパーキング ~メルセデスの更なる挑戦~
「自動バレーパーキング」とは、大型施設の駐車場等で、ユーザーが出入口で乗降車する際以外は、車両の受け渡しと駐車スペースまでの往復と駐車を、無人の自動走行により行う技術です。メルセデス・ベンツはドイツ自動車部品大手ボッシュと共同開発した無人かつ自動で駐車できる自動バレーパーキングにおいて、世界で初めてSAE自動運転レベル4に相当する商用利用の承認を取得しました。また、2023年に「自動バレーパーキング」に関する日本・ドイツ共同開発の国際標準が発行されました。本技術が普及することで、駐車場スペースの有効活用や駐車場内での事故低減に寄与します。さらに、ユーザーの駐車操作がなくなり、駐車場所の探索・空き待ちなども解消されるなど、ユーザーの利便性の向上やCO2の排出削減効果も期待できると考えられています。※本動画で紹介する自動バレーパーキング機能(Automated Valet Parking)はドイツ本社で発表された機能であり、日本国内でのサービス提供予定は未定です。(2023年5月時点)
まとめ
メルセデス・ベンツのこれらの先進運転支援装置は、ドライバーの駐車作業を大幅に簡素化し、安全性を高めるための重要な技術です。それぞれの機能が連携して、より快適で安全な運転体験を提供します。これからも進化し続ける自動車技術の中で、メルセデス・ベンツの駐車支援システムは、都市生活や日常のドライビングをより便利に、そして安全にするための鍵となるでしょう。
画像はイメージや欧州仕様を含んでいる場合があります。
本記事で紹介する内容は、調査時点(2023.05)の内容で、現在と異なる場合があります。 これらの機能や紹介内容は車種やモデル、オプションにより装着の有無、オプション設定の有無、数値が異なります。詳細は販売店までお問合せください。
先進安全装備はドライバーの安全運転を前提としたシステムで、事故被害や運転負荷の軽減を目的としています。 このシステムは走行中の状況により、認識性能・制御性能に限界がありますので、システムだけに頼った運転は行わず、安全運転を心がけてください。 先進安全装備をご使用の際には必ず取扱説明書をお読みください。